EYEVAN アイヴァン E-0505 col-OLB/G 45サイズ [e0505-45-olbg]
46,200円~(税込)
EYEVAN アイヴァン E-0505 col-PBK/G 45サイズ [e0505-45-pbkg]
EYEVAN アイヴァン E-0505 col-SPA/G 45サイズ [e0505-45-spag]

着るメガネ=アイウェアいっぽう欧米では、1960 年代くらいからクリスチャン・ディオールやイヴ・サンローラン、ニナ・リッチと言ったファッションブランドのサングラスが華々しくマーケットを彩っており、メガネにもそういったファッションカルチャーが飛び火してきそうな気配の70 年代初頭にEYEVAN は誕生しています。
アイウェアとは、“着るメガネ” という「眼鏡はファッションに合わせて着替えるもの」というアイヴァンのコンセプトか ら派生した言葉だと聞いた事があります。世界の眼鏡史を一変させた伝説的なジャパンブランド「BADA」の登場よりも 10 年以上も早いのですが、EYEVAN は今と同様にクラシカルなデザインを踏襲していたためファッションアイウェアと しての認知は80 年代に入ってからだと思います。1986年はメガネ界にとって、世界的なシンギラリティだったと私は確信しています。

” ボストン” と” ウェリントン” の生みの親つまり「ボストン」や「ウエリントン」はモデル名であったことが分かります。おにぎり型の逆三角形な形を「ボストン」、スクエアな形を「ウエリントン」と今日まで呼ばれるようになりました。もっと掘り下げてみると、このモデルはEYEVAN のセカンドブランドであった「アイビーリーガーズ」というブランドから出されたモデルだったそうです。
「アイビーリーガーズ」の商品パッケージには1977 年に設立と書いてあるので、この時点でもまだ70 年代。「VAN」は1978 年に倒産してしまいますから、EYEVANやアイビーリーガーズはアイビーファッションの最末期に誕生したメガネなのです。
余談ではありますが、「ボストン」と「ウエリントン」のほかに「レキシントン」というモデルがあったそうです。何故か忘れ去られてしまったモデル?形?ではあるのですが、GROOVER の2nd コレクションをデザインした時にオマージュとして「LEXINGTON」というモデルを作りました。実物を見たことがなかったので、想像でデザインを仕上げたのを覚えています。聞いたところによるとスクエアシェイプであったそうです。GROOVER のLEXINGTON もスクエアシェイプでした。

0505 から始まったアイヴァンの覚醒そのアイコニックなスタイルを決定づけた出来事があります。
1985 年、アイヴァンはアメリカ・アナハイムで開催されたアイウェアの展示会で、オリバーピープルズの創立者であるラリー・レイトの目に留まります。その中でも「0505」というモデルの彫金技術やコンビネーションフレームの美しさに魅了されたラリーは、1986 年にオープンする「オリバーピープルズ」という伝説的なメガネ店でEYEVAN の取り扱いを開始しました。そして「オリバーピープルズ」のショップオリジナルモデルも発表しました。
アナハイムの展示会でEYEVAN と、そして「0505」と出会い運命的な繋がりを感じたそうです。そしてEYEVAN を展開するオプテックジャパンと連絡をとり、オリジナルフレームの生産を依頼。ヴィンテージアイウェアに現代的なエッセンスを加えた革新的なデザインとなった「オリバーピープルズ」の始まりでした。
その年、ラリー氏がアンディ・ウォーホル氏のために特別にデザインしたフレームがVOGUE 誌の表紙を飾り、一気に世界中へ伝播していくことになります。
E-0505 へ引き継がれた系譜
オリバーピープルズのブランド売却もあり2018 年にEYEVAN は復活を遂げます。0505 もこのE-0505 として2020 年に復活しました。当時のままの美しい彫金模様と、洗練されたコンビレーションフレームは現代でも廃れることのない美しいフォルムです。